家族葬とは

家族葬という葬儀

家系図のイメージ

家族葬とはその名の通り、故人と特に親しかった方、家族と3~4親等までで行われる葬儀です。 親しい人だけ少人数で、小規模で行われるお葬式です。 葬儀の形式にそれほどとらわれず、故人と別れを惜しむことができます。 家族葬にはこれといった明確な決まりやルール、定義もありません。 お通夜も無し、お寺も呼ばない、戒名も無しという場合すらあります。 少人数なので自宅でもでき、香典・香典返しも無いのが一般的ですので葬儀後の手間も省け、仕事関係など義理で来る人に迷惑をかけないなどの理由から近年では増えているようです。

家族葬が選ばれる理由

現代社会では高齢化に伴い職場を退職してから死亡するまでの期間が長くなり、家族や近親者のみの葬儀が増えてきたこともその理由にあるようです。 高齢者の中には老人ホームなどの施設で亡くなる方も増え、訃報を通知する相手も少なくなり内輪だけのシンプルな葬儀となるケースも多くなっているようです。 葬式の費用で家族に金銭的な負担をかけたくないという故人の遺言・意思、また残された遺族が葬儀の費用を抑えたいという金銭的な理由、静かに少人数で故人を送りたいという精神的な理由からも、都市部を中心に家族葬が増加しています。

密葬との違い

密葬とは、それとは別に大規模な社葬や本葬が別途行われるような場合に行われます。 年末年始の時期に亡くなった場合に密葬を行い、別途本葬を行うこともあります。 葬儀を遠慮する期間は地方によって異なり、その期間は火葬場も休みになることが多いので、亡くなった時期により密葬を行うケースがあるのです。 また旅先や遠方で亡くなった場合にも一度荼毘に付してから持ち帰られますし、自殺など死亡理由を公にしたくない時にも密葬が行われます。 これに対し、家族葬とは身内や親族などごく内輪だけで行う葬儀をさします。 もともとは密葬と呼ばれていましたが、より親しみやすく愛情のこもった新しい言葉として家族葬という言葉が定着して来ました。