家族葬とマナー

家族葬の招待

棺のイメージ

家族葬では招待する人に気をつける必要、マナーがあります。 故人と親しかった人、という線引きが難しいのです。葬儀後に、あの人は呼ばれて私は呼んでもらえなかった、といったことを言われないよう、しっかり配慮する必要があります。 招待客の範囲は葬儀を行う人数で決めますが、10人程度の規模で行う場合は家族のみ、二親等くらいの範囲で招待することになります。 30人程度で行うなら三親等くらいの範囲で、それに故人が生前親しくしていた友人を招待することになります。 それ以上となれば親族全てに声をかけ、故人の友人だけでなく遺族の友人も加えます。 ここで、あの人を呼ぶのならこの人も、といった調整をしなくてはなりません。 こういった手間を減らす意味で終活というものが一般的になってきています。 遺影もいざという時、遺族がドタバタで落ち着いて決めることができず、あとでもっといい写真が出てきて、「こっちにしておけばよかった」と後悔することもあるようです。 終活の例として、その遺影用写真の準備や、エンディングノートなどがあります。

家族葬と香典

家族葬のマナーには、形式にこだわる一般葬儀との違いがかなりあります。 会葬礼状を作らなかったり通夜供養・葬儀供養を行わないこともありますし、霊柩車を使わず寝台車を使用することもあります。 葬儀を知らせる看板も立てないことが多く、シンプルで親密な葬儀となります。 しかし簡略化すれば良いというわけでもなく、故人に対して、弔問客に対して失礼のないよう最低限のマナーは身につけておかなければなりません。 また家族葬はあくまで親しい者だけで行われる葬儀なので、香典は辞退することが一般的になっています。 これも普通の葬儀との一番の違いかもしれません。

服装のマナー

家族葬は簡単な葬儀と考えている方もいますが、それは違います。 中にはお通夜などを行わない簡素な家族葬もありますが家族葬全てがそうではなく、なにより葬儀であることに違いありません。 なので服装も通常の葬儀と同じであると考えましょう。 男性の服装はダークスーツに白いシャツ、黒のネクタイに黒の靴下です。 女性の服装は地味な平服であまり肌を出さず、派手で目立つ物を身に着けないようにします。 また地域ごとの風習や習慣もありますので、もし地域のマナーを知らない場合は相手側に確認するのが良いでしょう。